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V65 再生記 <1>

以前から650ccでやってみたいことがあったのですが、ひょんなことからV65フロリダの書類付きフレームを入手しまして、これを再生して乗ることにしました。


 
V65_001.jpg
 

フレーム入手から3ヶ月後、イタリアからエンジンやタンクなどが届いたのでフロリダもバラバラにして、とりあえず現在そろっているパーツを並べてみました。
 
もちろんエンジンやタンクは中古です(笑)。ことにあたってルマン1000を売却して再生資金を作ったわけですが、ざっと計算してみるとすでに資金枯渇必至!!中古で済む部分は中古でまかなう予定です。


 
V65_002.jpg
 

さあいよいよ、届いたエンジンのチェックからV65再生作業のスタートです。走行距離不明の650ccエンジン(V65SPのもの)なので、クランキングさせるのも、シリンダーヘッドをはずしてシリンダーを見るのも、正直ドキドキしましたが、若干オイル下がりの痕跡があるくらいでホットしました。
 
画像右下はピストンリングの合口すき間の計測の様子です。
シリンダーボトム付近でオイルリングの合口が1.1mm!!これは広いです。よくオイル上がりしませんでした。新品のオイルリングでは0.4mmと規定値内(0.20〜0.45mm)なので、ピストンリング交換のみとします。
 
シリンダーはあまり減らずにピストンリングが減る。ニグジル鍍金加工が施されたモトグッチのシリンダー、さすがです。(ニグジル=niguzil、ニカジルではありません。モトグッチ社がパテントを持つ技術です)


 
V65_003.jpg
 

V65のエンジンにはファーストシリーズとセカンドシリーズがあります。その判別はピストン燃焼室とシリンダーヘッドの形状を見ればわかります。画像のように楕円の燃焼室と、シリンダーヘッドのプラグホール中心からフィンまでの長さが59mmのものがファーストシリーズです。
 
そして、セカンドシリーズは真円に近い燃焼室形状になり、燃焼室形状変更にあわせてプラグが位置変更され、フィンまでの長さは53mmとなりました。
なぜ形状変更を???国産メーカーもよく使うというフレーズ、「機能向上のため」としておきましょう(笑)
 
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さて、こんな感じで始まりましたが、今回ボルト1本ベアリング1個に至るまですべて分解してきちんとしたうえで組もうと考えています。その全てをというわけにはいきませんが、経過をときどきご紹介しようと考えております。 
 
mas

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TEATRO LA GUZZI <2>

映画で出会えるモトグッチ 2(連載10回予定)
 
当劇場ではモトグッチが登場しているイタリア映画をご紹介しています。一部イタリアを舞台にした外国映画なども含まれています。画面をサッと横切るモトグッチを探して、イタリア映画を観てみませんか?
 
ざっとですが、以下のように分類してご紹介していこうと思います
 
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グルッポ アー (Gruppo A)主人公とからんでいるか、登場時間が多い
 
グルッポ ビ (Gruppo B)短いがそれなりにしっかりと写っている
 
グルッポ チ (Gruppo C)ほんの一瞬だけ
 
アルトリ(Altri)その他番外
 
あくまでモトグッチを中心にご紹介していきますので、イタリア映画論みたいな内容には期待しないでくださいませ!!なお、たぶんに個人的感想に基づくものであること、また若干のネタバレが含まれることをご理解くださいませ!! massi
 
Dscf0242.jpg
 
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★グルッポアーから、50年前のローマを走るモトグッチ

「マンマ・ローマ」 (Mamma Roma) 1962伊
   ASIN: B00005HXWQ
   EAN: 4510242162375

監督 ピエール・パオロ・パゾリーニ
出演 アンナ・マニャーニ、エットーレ・ガロファーロ

マンマ・ローマと呼ばれる娼婦(アンナ・マニャーニ)は足を洗い、離れていた息子のエットーレ(エットーレ・ガロファーロ)と暮らし始める。二人でまともな生活をしようとするが、以前のヒモが再び現れる。

バラックの古道具屋街に置かれる110ccのトラック、アイアーチェにジゴロらしき姿など。タンクやホイールやスクーターに自転車も並ぶ。マンマ・ローマがエットーレに買い与え、二人乗りで走るのはジレラの150ジウビレオ。不良仲間はストルネッロに乗っている。
 
 
 
 
★グルッポビーからも、40年前のローマを・・・

「フェリーニのローマ」 (Roma) 1972伊
   ASIN: B0011GIELE
   EAN: 4988142633729

監督 フェデリコ・フェリーニ
出演 フェデリコ・フェリーニ

フェリーニの想い出のローマを少年時代の回想から現在(1972製作当時)の撮影風景まで、断片的なシーンをつなぎ合わせて描いている。

高速道路を撮影中に事故現場に差しかかると、V7ポリッツィアが登場する。他にシエナ広場の場面でファルコーネ。ラストシーンでは、深夜のローマを数十台のバイクが数々の名所を縫って疾走する。その殆どが並列2気筒・4気筒。首の白いマフラーが時代を物語る?
 
 
 
 
★グルッポチも、ローマが舞台

「アッカトーネ」 (Accattone) 1961伊
   ASIN: B00005HXWR
   EAN: 4510242162382

監督 ピエール・パオロ・パゾリーニ
出演 フランコ・チッティ、フランカ・パスット

ローマ郊外でヒモをしているアッカトーネ(乞食)(フランコ・チッティ)。ウブなステッラ(フランカ・パスット)に恋して真面目に働こうとするが・・・・。

鉄くずを運ぶモトキャリー。男3人に鉄くずも運ぶパワーは500ccのエルコーレのバリエーションモデルではなかろうか? 警察に捕まりそうになったアッカトーネは、4スト単気筒車を盗んで逃走する。
 
 
 
 
★アルトリからも、題材からして舞台はローマだと思うのですが

「ベリッシマ」 (Bellissima) 1951伊
   ASIN: B000CEVWNS
   EAN: 4523215006811

監督 ルキーノ・ヴィスコンティー
出演 アンナ・マニャーニ、ヴァルテル・キアーリ

映画の子役オーデイションに何とか自分の娘を受からせようと、マッダレーナ(アンナ・マニャーニ)が奔走奮闘する。あげくにコネで娘を有利にしようと家の購入資金の50000リラまで撮影所関係者のアンノヴァッツィ(ヴァルテル・キアーリ)に渡してしまう。が彼はそれを騙し取ってランブレッタを買ってしまう。アンナ・マニャーニの迫力おばさんっぷりは見事。
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