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歳の瀬にひと騒動

V40タルガ(以下タルガ)が継続車検整備で入庫しました。

がこれが、ひとつの秘密を隠したタルガだったのです。

原動機型式(エンジン型式)「IPS」のはずのタルガなのに、この車両のクランクケースの打刻は「PS」だったのです!!これでは検査を通りません。さて、「I」はどこに行ったのか?塗装の下にあって見えないのか?削れてしまったのか?最初から「I」を打刻してなかったのか?

どれも違いました。なぜなら過去のインボイスの写しと「PS○○○○○」PS以下の数字5ケタが照合できて、正規に輸入されたV35イモラ(以下イモラ)のエンジンであることがわかったからです。

手続きは継続検査ではなく、改造申請(原動機を載せ換える)をしなければならなくなりました。お客さまはまさかご自分のタルガにイモラ兇離┘鵐献鵑載ってるなどとご存知なく、ましてや私どもはしてもいない改造の登録申請をするはめになったのです。
この申請では新旧のエンジンの型式・排気量・出力・トルクの証明と、エンジンを載せ換えた場合に動力伝達装置(ミッション・ドライブシャフトなど)の強度が耐えうるものかどうかの証明をしなければなりません。

実際心の中では、400ccから350ccになるのに強度に疑義が生ずるのか?とか、駆動系への負担はトルクの強弱によるのだけれど、おおざっぱに言えば排気量とトルクはほぼ比例するのだから同等の排気量なら心配ないし、だいいち頑丈が売りのモトグッチなら設計にゆとりがあるから平気だよ!とか、そもそもこのミッションは750ccまで使っております・・・・・とか、いろいろと渦巻いていたのです。
でも審査する側がそれをカタチにして見せてくださいとおっしゃるのは仕方ないことですね。幸い駆動系の部品はタルガもイモラ兇眞爾ら端まで部品番号も同じなのでよかったのですが・・・・・・・・・・・・・ですが問題は別にあったのです。

それはタルガの原動機型式と排気量と出力などの関連づけです。
通常、メーカーの発行物(マニュアル等)が無ければイタリアの書籍などを資料に使ったりするのですが、V40タルガは皆さんお気づきのとおり日本向けのモデルでイタリアの書籍には載っていません。そこで開いた日本で発行された書籍は誤記だらけで証明能力がありませんでした。
なんとか複数の資料をもっての証明で申請にこぎつけたのです。A=B、B=C、C=D、よってA=B=C=Dという具合に。




2009-12-12 giorno 015.JPG

上は件の車両です。
グッチスタならお気づきでしょう。そう、イモラ兇覆里烹殴丱襯屮悒奪匹乗っています。これによってお客さまはタルガだと信じて乗っていらしたようです。
が、クランクケースはイモラ供▲轡螢鵐澄爾肇轡螢鵐澄璽悒奪匹聾気離織襯のものだとしても、クランクケースだけを換えなければいけなくなった原因を知りたいものです。

何が起きたのか?どの時点でエンジン載せ換えがあったのか?いまとなってはわかりませんが、中古車として販売されたのです。その業者はお客さまが車検に持ち込んだらどのようなマジックを使うつもりだったのでしょう?

「不正改造」というところでお話をします。
歳をとったようであまり使いたくない言葉ですが→私の若いころには、「改造車お断り」とわざわざ看板を掲げたオートバイ屋さんがありました。ただあのころは暴走族の存在が影を落としていたように思いますが。でもいつのまにか不正改造のボーダーがあいまいになり、むしろ近年は改造が市民権を得たかのような雰囲気もあり、不思議に思っていたものです。

あと、一般ユーザーである皆さんはあまり認識のないことでしょうが、ブレーキの脱着などの分解整備は認証工場と指定工場でなければできないのです。なんとなくパーツ屋さんでや、認証工場でないオートバイ屋さんではやってはいけないことだったのです。最近その点で是正が進められ、いままでそうでなかった事業所が認証工場になりやすいように敷居が低くなりました。徐々にあいまいさを正す方向に進んでいる感触があります。




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