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V65 再生記 <番外の3>マンデッロ周辺ツーリング

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これまでモトグッチ95周年のラドゥーノの様子をお伝えしましたが、その前後のV65スクランブラーでのツーリングのことも少し紹介させていただきます。ただし、今回はマンデッロ・デル・ラーリオの滞在を5日間と長くとったので、ツーリングもあまり大移動はせずにマンデッロ周辺をあちこち走ってみようと考えました。
 
まずはイタリア到着の翌日、金曜日の昼過ぎにマンデッロに到着し、V65を箱から出して準備整った午後3時ころ、レッコ湖をはさんだ対岸のギザッロ峠を目指しました。
前回15年前にカリフォルニアで走ったときは湖岸をトレースして行ったのですが、今回はマンデッロの少し北に位置するヴァレンナから出るフェリーに乗りました。
 
フェリーは15分ほどで対岸の高級リゾートであるベッラージオへ到着。ここは実はスターウォーズシリーズでロケ地に使われているのです。知ってました?探してみてください!
ベッラージオから南に峠道を登ってゆくと、やがてギザッロ峠にたどり着きます。かつてオートバイレース「ジロ・ディ・ラーリオ」の名所のひとつですが、自転車レース「ジロ・ディ・イタリア」の関わりの方が日本では有名かもしれません。この峠に建つ聖母礼拝堂は自転車乗りの聖地、堂内にはいにしえからの自転車のトップレーサー達のジャージが飾られていたりします。数年前建設途中だった自転車博物館も完成したようでしたが、すでに夕方で閉まっていたのは残念でした。
 
ギザッロ峠からの降りでは観光バスがヘアピンカーブに座礁していました(笑)
実は15年前にギザッロに来た時も狭い道でバスとトラックがすれ違えずに30分ほど停滞したのです。ここに来るといつもバスが座礁している・・・・・。でもおそらく今回この停滞のおかげで帰りのフェリーからは美しい夕焼けの風景も見ることができたのでした。


  
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ラドゥーノ本番の土日はイタリア中、いや世界中からグッチスティが到着するので主要道路は大混雑します。この2日間はマンデッロの外に出ないほうが無難なので、せめて昼ごはんに街の背後の山の中腹にあるリストランテに行くことにしました。
 
そこはだいぶ昔ですがモトグッチの重役の方にクルマで一度だけ連れて行ってもらった山荘をかねたリストランテ。日本である程度場所を調べて行ったのですが、案の定迷ってしまって・・・・・これぞ!と登っていった道は市の共同墓地を行き止まりに終わってしまいました。
これは諦めるしかないか、と降る途中に道を尋ねてみた相手がなんと休暇中のモトグッチ社の社員の方で、彼がスクーターでリストランテまで連れて行ってくれたのでした。店の入り口で谷をひとつ隔てた向こうの集落を指差して「ほら、あれが僕の家だよ」って。最初の道はまったく見当違いだったのに、いい方に出会いました。
 
リストランテの名は「アル・ヴェルデ」
モトグッチの背後にそびえるグリーニャ山を眺めることができる絶好のロケーションのうえ、モトグッチとの関わりも深く古い様々な写真も見ることができます。ほかにもたくさんのグッチスティがやって来ていました。
 
ここでのオーダーは地元ロンバルディアの生ハムブレサオーラにマンデッロの友人から教えられていた地元料理のクルミのソースのラビオッリ、やはりクルミソースの牛肉のソテーも頼みました。それと僕は飲めないのですが同行者のためにハウスワインの赤を一杯・・・・・
なのに、ほどなくワインボトルが運ばれてきたのです。カメリエーレに「グラスを注文したのだけど・・・」と質すと「グラスでもボトルでも値段は一緒ですからご自由に飲んでください」って!!!しかもそのワインは冷やされた微発泡の赤でとっても旨かったのです!すみません、一滴も飲まなかったとは言いません。ちょっぴり、ちょっぴりだけ味見しました。この旅で唯一残念なことはこのワインをたっぷり飲めなかったことです。
 
日本に帰ってから記憶を頼りに調べました(笑)。ボトルには店の名の「AL VERDE」というラベルが貼られていましたが、たしかロンバルディアのDOC(ワインの規格です。ボトルネックのシールでわかります)であって、さらにどこかにバルベーラ(種)と書かれていました。よって、たぶんオルトレポ・パヴェーゼ・バルベーラ・・・日本で探してみます!!!


 
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続いてラドゥーノが終わった月曜日、午前中は湖岸にて月曜日だけ開かれるメルカート(市場)をうろうろ散歩&夜のバーベキューの買い物などして(肉・生ハム・サラメ・チーズ、とんでもなく安いです)、11時ころ昼メシツーリングに出かけました。目指すはモトグッチ社の背後の山グリーニャの向こう側にあるバッラービオです。V11シリーズにもこのネーミングがありますね。
 
いったんレッコに南下して谷あいの道を北上します。このあたりの土地をヴァル・サッシーナ、サッシーナ谷と言えばいいのでしょうか? <動画>山々が美しい風景のなかをゆく谷あいのルートなのです。 ←10年以上前のボロいコンデジでなんとなく撮ったのであまりキレイではありませんが・・・。
 
やがて到着したのはアルヴァという・・・・・・なんと言ったらいいのでしょう?食肉加工品工場であって、かつ街道のドライブイン兼お土産屋さんみたいなとこ。と書くとずいぶん安っぽい感じですが、中は牛や鹿の剥製なんかが飾られた山荘風。ここのパニーニが絶品だと聞いてやってきたのです。
ここのパニーニ・ピウマ・インペラトーレ、皇帝も愛したイベリコ豚(しかも羽根のように柔らかい)のパニーニは、注文するとなにかタレに浸けてあったショーケースの生肉を薪がガンガン燃えるオーブンで焼いて、パンにはさんでくれます。友人がこの地を離れる前にわざわざ食べに来るというだけあってとても美味しく、パンからはみ出る巨大で分厚い肉に一瞬たじろぐのですが名前にある通り羽根のように軽く、あっさり食べれてしまうという絶品だったのでした。
 
あとで話したら実は日本好きだというここの若主人ラファエッロさんは謎の東洋人が入ってくるなり店の一番自慢のメニューを注文したのが嬉しかったのでしょうか「こっちへ来い来い」と店の奥へいざないます。地下へ降りてゆくとサラメやチーズの貯蔵庫に古いワイン蔵、いいものを見せてもらいました。
 
別れ際に行き先を聞かれ、マンデッロに帰ると伝えると「エジーノ・ラーリオを通って行くべきだ!」と力説する彼をあとにしてしばし・・・・・予定外だけど、よし!言に従って道を曲げてみたのでした。


 
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再び谷あいの道を北上することしばし、教えてもらったエジーノ・ラーリオを抜けてマンデッロに戻るルートへハンドルを左に切ったのでした。谷あいの道から離れて山道を少し走ったらもうさっきまでの道を見下ろす標高に達しています。小さな集落に小さくても美しい教会が静かに建っている。もうこれだけで「来てよかった〜」と思えるシチュエーション。
 
さらに標高をあげて稜線に出るとなかなか素敵な景色が待っていました。尾根の上、下界を見下ろす丘の下にヤマハ号が1台たたずみ、その丘の上の芝生にくつろぐカップルが見えました。女性のほうがこちらに手を振っています。こんな散歩ツーリングコース、ええなあ〜〜〜〜。ここにアップした画像はほんの一部です、本当にいいコースでした。いつの日か、日本のグッチスティの皆さんもぜひ走ってみてください。
ちなみにマンデッロに住むこの地の出身者にあとで聞いたところでは、エジーノ・ラーリオはモト・ジレラの発祥の地だそうです。元はスキーリフトのエンジンを造ったのがジレラの始まりだったそうです。
 
行き当たりばったりの望外の景色をたっぷり味わって、中腹の集落にみつけたバールでジェラートとカッフェの小休止。そしていよいよレッコ湖への降り道です。つづら折れをぐんぐん降りレッコ湖岸のヴァレンナの街が徐々に近づいてきました。<動画>西向きの斜面の家並みを縫ってひたすら降りてゆきます。そして南へ10km走ればマンデッロ。このせいぜい50kmのツーリングで今回の走り納めとなりました。
 
今回の旅では情報やら道案内やら地元の皆さんにいろいろ助けていただきました。しかも自分の足が無かったらとても行けないところばかり行って楽しんできました。あとなによりラッキーだったのは帰国前最終日のミラノまでずっと晴天だったことです。自分のモトをオーナー以上の経費をかけて送ってしまったのですから、これくらいの幸運に授かっても怒られないですよね?(笑)
 
もし、イタリアでのモトグッチツーリングを考えてらっしゃる方がいらしたらマンデッロ周辺のこんなルートも参考にしていただければと思います。V65 再生記の番外イタリア編、これで終わります。
 
 
 
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